今回は少し、私自身の個人的な経験を通してお伝えしたいと思います。
皆さんは「グリーフケア」という言葉をご存知でしょうか。 大切な人との死別や離別など、深い悲しみの中にいる人をサポートするケアのことです。
実は私自身、子供を亡くした経験があります。 当時は、空いてしまった心の穴をどうにか埋めなければと必死で、いくつかのサポートサークルに足を運びました。
言葉にできない重みと、無理なポジティブ
ある場所では、大勢の前で自分の経験を話さなければなりませんでした。 悲しみや苦しさをまだ自分の中で整理できていないのに、言葉にするなんて到底できません。結局、行く前よりも重たい空気感を背負って帰るような日々でした。
また別の場所では、無理に気持ちを上げようとするポジティブな雰囲気に、心が追いつかないこともありました。
この経験を通して気づいたのは、「今ここにある感情」を言葉にして外に出す(アウトプットする)ことは、想像以上に難しく、そして大切だということです。
思考の往復が、体にサインを出す
自分のふわっとした感情を言葉にしたり書き出したりせずに、頭の中で止めたままにしていると、同じ苦しい思考が何度も何度も往復してしまいます。
そうして吐き出せない思いが積み重なり、心の「コップの水」がいっぱいになったとき。 それは体からのサインとして、表面に現れることがあります。
- 肌荒れとして出る
- 頭皮の環境に現れる
- そして、尋常ではないほどの「抜け毛」として現れる
私自身、当時は「ごっそり」という言葉がぴったりなほどの抜け毛を経験し、あまりのショックに一時的に言葉を忘れてしまったほどでした。まさに、コップの水が溢れ出してしまった瞬間でした。
溢れる前に、蓋を開けてみませんか?
もし今、抜け毛や髪の元気がなくなっていることで悩んでいるとしたら。 それはもしかすると、「溢れそうな感情に、一生懸命蓋をしているサイン」なのかもしれません。
髪の悩みは、単なる外見の変化ではなく、心の状態と深く繋がっていることもあります。
私のサロンは、完全プライベートな空間です。 ただ髪を整えるだけでなく、心にある「言葉にならない思い」を少しずつお話しできる空間です。
無理に前向きになる必要はありません。 思考の往復を止めて、外にそっと吐き出すこと。 それが髪と体、そして心を癒やす第一歩になると信じています。

